銀行の中で転職熱が高まっているらしい。
本日付の日経が銀行員の高まる転職熱について報じている。
転職希望者は1年で3割程度増えたそうだ。
筆者からすれば、まだ3割程度なのか、という感覚もあるが、この流れは当然だと思う。
銀行の未来は結構暗い
以前から言われていたことではあるが、仮想通貨界隈ではブロックチェーン技術を応用すれば銀行業務は必要なくなるのではないかと言われていた。
今では、仮想通貨界隈の人でなくても言っているし、フィンテックの分野に関心がある人であれば誰でもそう思っていると思う。
これは決して大げさな話ではなく、銀行業務における送金や預金といった機能は仮想通貨で補完することができるし、むしろ補完どころか効率的により堅牢な形で資産を守ったり送金したりすることができる。
誰がどう考えても、いちいちATMや銀行に行って、高い手数料を支払って自分のお金をわざわざ物質化させて持ち歩き、現金で決済するよりも、24時間いつでも使える仮想通貨でスマホを用いてQRコードてピッとやった方が明らかに便利だ。
キャッシュレス化の動きは今後必ず実現するし、よっぽど良いアイディアを生み出さない限り銀行とブロックチェーン技術との共存は難しいだろう。
銀行も頑張っている。
今更の間が拭えないが、銀行も指を咥えて何もしていない訳ではない。
三菱UFJ銀行と三井住友銀行がATMを相互に解放し利用できるようにするらしい。
ATMの自前主義を捨てて顧客の利便性を高める方針は間違っていないと思う。
方向性は完全に正しいと思うし、私もこのようなオープンな考え方と前向きな取り組みには賛同するが、正直に行って10年遅かったと思う。
なぜなら、これからの時代はATMの機能はあまり必要とされないからだ。
わざわざATMでキャッシュを下ろさなくてもスマホさえあればコンビニで買い物ができる時代はもうすぐそこまで来ているし、わざわざ現金を持ち歩くのが時代遅れとなるのは間違いない。
今更ATMが色々な銀行のATMで使えるようになったところで全然遅いのだ。周回遅れもいいところだと思う。
高い手数料を支払って振り込みをしたり現金を下ろしたりする人は今後間違いなく減るし、公共料金の支払いだってスマホで出来ちゃう時代なのだから銀行各社は考え方を変えた方がいい。
例えばインフラとしてのATMをどうにか生かせないか、とか考え方を変えて真剣に考えてみてはいかがだろうか。
日本中い設置されているATMを生かさない手はない。
それができないのであればATMは公衆電話のような結末をたどることになるだろう。
それはそのまま銀行についても言えることだと思う。
使われないものは消えゆく運命にあるのだ。
若手から辞めていく会社に未来はない。
銀行の未来に不安感じている若手の社員から少しずつ切り崩されている現状がある。
この動きは今後もさらに加速度的に広がっていくのであろう。
普通に考えれば若手の社員が自ら転職や離職をしていく会社に未来は無い。
筆者はこの10年で銀行が激減するか、もしくは消滅するのではないかと思っている。
フィンテックと呼ばれるAI、自動運転、仮想通貨ブロックチェーン、自動運転などのイノベーションが社会の中で強烈な光を放つ一方で、銀行など既存の金融機関が暗い影を落としている。
早期に新しい技術に目をつけ先行投資をしている一部例外はあるが、変化に対応できなかった大部分の組織は没落していく。
私は銀行に全く恨みはないが、銀行等の既存の金融機関の没落を時代の変化と位置づけて、今後も銀行の動きについて観察していこうと思う。
追い詰められた銀行がどのような対策を打ってくるのかを注視していきたい。