20代夫婦が投資で早期リタイアを目指すブログ

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仮想国家「ビットネーション」仮想通貨の新時代がやってくるのかもしれないと思った。

 本日付の日経新聞のコラム「パンゲアの扉」の中で、ブロックチェーンの新たな活用について記述されている。

 サブタイトルとして、「情報の鎖がお墨付き、崩れ始めた中央集権」なんて書かれている。

ブロックチェーン技術が商品の流通を明らかなモノとし始めた。

 コラムでは、ワインを題材にしている。

 なんでも、世界に流通するワインは、高級品から廉価品まで2割が偽造品と言われ、プロのソムリエなどが、目利きをしてきたが、ワインの流通にブロックチェーンを利用して、「お墨付き」を与えているそうだ。

 ブロックチェーンは、一つ一つのブロックがチェーンのように繋がっているイメージで、改ざんをしようとしても、前後のブロックの整合性が合わなくなり出来ない。

 技術の詳細については、専門書も最近では多数出ているので省くが、「現代の技術ではブロックチェーンの改ざんは出来ないとされている。」くらいの理解で良いと思う。

 

 ワインの流通にブロックチェーン技術を利用すれば、そのデータ(コラムでは、ワインのボトルにQRコードが貼られていた。)を改ざんする事は出来ない。

 QRコードのデータに基づいてそのワインが、どのようなモノであるかをブロックチェーンを担保として知る事が出来るという仕組みだ。

 この仕組みは流通であれば、ワインでなくとも様々なものに置き換えて考える事が出来る。

ブロックチェーン技術が、人々に公的な身分を与え始めた。

 アフリカには、身分証のない人が多数いるそうだ。

 現在は、国連の後押しで指紋や虹彩の生体認証を利用して、ブロックチェーン上に戸籍を作成。世界中にいる11億人の法的身分を持たない人々に公的な身分が与えられはじめている。

 国によって裏付けられた戸籍は持たないが、ブロックチェーン上には戸籍があるという不思議な状態が起きる。

 

 戸籍などの公的な身分を持たない人々の戸籍の取得と、ブロックチェーン技術をリンクさせる考え方は、実は結構前から言われてきたことだが、国連の後押しで実際にプロジェクトが始まったというのは大きな前進だ。

 ブロックチェーン技術が、役所の仕事を肩代わりをし始めたと言える。

ブロックチェーン技術が、国家を作り始めた。

 コラムの最後は仮装国家「ビットネーション」の樹立で結ばれている。

 恥ずかしながら、私はビットネーションの存在をこのコラムを読むまで全く知らなかった。

 かなり前に似たような取り組みのプロジェクト(それがビットネーションだったのかもしれないが)をツイッター上で見たような気もしたが、その時は「ふーん、でもまだ早すぎるよね。」くらいの感想しか持たなかった。

 ところが、この国民主体の非中央集権国家、ビットネーションの市民権を得た人が、既になんと1万5000人超もいるらしい。

 1万5000人という人口は、日本のちょっと大きめの町くらいの人口だ。

 

 仮想通貨が新しい経済圏を生む、という理想の上をいって一種の国家が出来上がってきたいた事には驚いた。

 調べてみたところ、この仮装国家ビットネーションでは、婚姻、パスポート、戸籍登録、土地登記が出来るそうだ。

 土地の登記などについては、政府があまり機能しておらず土地管理が正常に出来ていない地域で利用できる。

 新興国などで、この仕組みを利用したい人がたくさん増えれば、このビットネーションがの価値はどんどん上がり、社会的に認知されたものとなる可能性もある。

11億人の仮想通貨経済圏

 このビットネーション国家が、人々に公的な身分を与え、土地の登記を与えて行けば、身分を持たない11億人の人々を次々と仮想国家へと飲み込んでいくかもしれない。

 管理の甘い国や地域を取り込んでいった11億人のビットネーション国家では、その特性から仮想通貨が通貨として流通する可能性は結構高いのではないかと思う。

 今は、投機として活況の仮想通貨業界ではあるが、意外と仮想通貨の未来はこのビットネーションのような取り組みから新しい展開があるのかもしれないと感じた。