20代夫婦が投資で早期リタイアを目指すブログ

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コインチェックの買収劇

 昨日の続きの記事になりますが、コインチェックの買収劇について書きたいと思います。

 コインチェックの買収に名乗りをあげた企業として、会見では明かされなかったが、本日付けの日経新聞が、ヤフーや大和証券の名前を挙げている。結論を言えば、両者の企業ともコインチェックが抱える多額の訴訟リスクを問題視して買収については見送った形だ。

 訴訟リスクについては、仮に賠償となれば100億円超の損失となりかねないと報じられている。このようなリスクがある中でも、買収に打って出たマネックスグループは賭けに出たと言って良いだろう。コインチェックは確かに世界的にも先進的に仮想通貨業界を切り開いてきた企業と言えるが、流出事件はあまりにも痛かった。

 他の交換業者に先立って電気の仮想通貨払い等の新しい取り組みを恐れる事なく推進し、利用者の利便性、企業の利益を追求していった。

 その結果多数のユーザーの支持を得て地位を確固たるものとしていったわけだが、その結果足元を救われたのは事実だ。取り組みについては評価すべきだが、金融庁としては、内部管理の強化なくして登録は有り得ないとするスタンスは分かる。 

  

 会見での質問もあったが、マネックスグループコインチェックシナジー効果については非常に大きなものがあるのではないかと感じる。

 コインチェックは仮想通貨業界の中でも最も先進的であった交換所であるともいえ、先を急ぎすぎた為に金融庁への登録が遅れたとも言ってよいほど革新的な営業をしていたと思う。それは取扱い通過の豊富さを見ても明らかだと感じる。コインチェックほど仮想通貨の未来を信じきっていた国内企業はなかったのではないか?

 会見においても和田社長がマネックスグループに全株式を売却した経緯について、意思決定の早さを重要視した旨を語っていたが、あの言葉は嘘ではないと率直に感じた。

 日進月歩の仮想通貨業界において、意思決定の遅さや無駄に図体だけ大きい組織の決裁スピードの遅さは命取りとなりかねない。組織の意思決定のスピード感だけを求めるならば、ワンマン社長が一番良いのだ。

 しかし、そのようなやり方で足元を救われた以上、既存の証券会社であるマネックスグループの支援(指導とも言えるが)を受けて、総合金融機関という未来の構想を目指していくべきだと思うし、個人的にはその構想を歓迎している。

 買収に置ける会見は、綺麗事しか並べていなかったのかもしれないが、仮想通貨の目指す具体的未来が示されたようにすら感じられ非常に好印象を持った。私は騙されているだけなのかもしれないが、ここまで私がのめり込んだ仮想通貨の未来を信じてみたいという気持ちになったし、同じような気持ちになった界隈の住人の方々も多いのではないかと感じている。

 コインチェックには是非IPOを目指してもらいたいと思うが、匿名系通貨の取扱いについては明言しなかったものの、匿名系通貨については金融庁はそう簡単にはGOサインは出さないものと思われる。

 新生コインチェックに秘策があるとは思えないが、金融庁の業者登録は必須事項であるので柔軟な判断を求めたい。松本社長も会見において、常識で考えれば業登録と営業開始は一つのパッケージであると語っていたが、その通りであると思う。

 今後のコインチェックの巻き返しに期待している。