仮想通貨vsクレジットカード
クレディセゾンなどの国内クレジットカード会社5社がカードを使った仮想通貨の購入を停止したそうだ。
仮想通貨は、価格の乱高下が激しく、クレジットカードで顧客に購入されるとクレジットカード会社が大きな損失を被る可能性を考慮してのもの、というのが表向きの説明である。
停止の真意は、仮想通貨が決済の方法として普及していくことが、クレジットカード会社にとって面白くないこと、ということだと思う。
現時点では、仮想通貨払いとクレジットカード払いでは比較にならないほどクレジットカード払いの方がシェアが多いし、利便性についてもクレジットカードの方が良いと思われる。
今日の仮想通貨のほほ全てが投機として買われているという現状でもある。
しかし、店舗から徴収した手数料で運営をしているクレジットカード会社に対して、仮想通貨はそれ自体が通貨であるので、店舗側には導入の負担が少ない。
価格の乱高下や送金処理の遅延などの理由から、決済の方法として今は現実的ではない仮想通貨だが、取引の公開性と透明性の高い仮想通貨の取引は、将来的に仮想通貨対クレジットカード会社の図式を成り立たせる。
国際送金の世界では、リップルなどの仮想通貨も存在するし、クレジットカードの世界のシェアを奪い続けるものと思われる。
クレジットカード会社にとって仮想通貨を無視できない強敵となるだろう。
この状況にワクワクしてしまうのは、私だけではないはずだ。
2年ほど前から、私は仮想通貨の界隈の動きをウォッチしてきたが、当初は仮想通貨の目指すビジョンの成功を信じてはいたものの、どこかで不安を感じていた部分がある。
どの段階を捉えて成功と言えるのかは難しいが、社会的実験としては成功したと言えるし、実社会で使われているかとなればまだまだと言ったところだ。
今となれば、新聞やネットニュース、テレビなどのメディアでビットコインやブロックチェーンという言葉を目にしない日はないし、本屋に行けばその手の投資術であるとか紹介本は把握できない程に増えている。
少し前なら見つける方が困難であったのにだ。
社会というものは意外と簡単に変わるのだと思った。
投資家としては、先行者優位保つ為には、次の新しい投資先にも目を向けて行かなければならないと感じている。
ロボアドなどの、AIに資産管理させるような仕組みを発達して残高を伸ばしてきているようだし、投資の世界の変化は本当に目まぐるしい。
これからも情報収集に勤しみたい。
本日付の日経新聞が、ブロックチェーンが穀物や鉱物と言った資源の取引の分野で応用される動きが広がってきたと報じている。
ビットコインの基幹技術として発明されたブロックチェーンだが、その有用性が社会で認められつつある。
ビットコインの通貨としての機能には、様々な問題点があるが、ブロックチェーンは別との認識が広がっているようだ。
先日のG20でも仮想通貨とブロックチェーンは分けて考えると言った認識で一致している。
今後投資をしていくとすれば、ブロックチェーンが使われる分野の事業が注目して見ておく必要があると感じた。